外国債券(外債)の基本として、『外国債券を実際に買ってみた場合』についてシミュレーションします。
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 外国債券を実際に買ってみる
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外国債券を実際に買ってみる



<外国債券投資の損益シミュレーション>

 

 「外国債券を学ぶ」の最後は、実際に外国債券を買ったとして、実際にお金が手元に戻ってくるまでどのような“お金の流れ”になるのかをシミュレーションしていきましょう。まずは、今売りに出されている外国債券をチェックします。今回は外国債券をネットで買う際によく利用されている楽天証券(リンク)に行ってみましょう。

 

 現在、楽天証券で実際に販売された「ロシア」と「トルコ」の外国債券ですね。どちらも金利がスゴイですね〜、ロシア債は7.10%、トルコ債はおどろきの15.90%ですよ…。 1%〜2%の低金利に慣れてしまった私たちには、まるで別世界ですね(汗”)。

 

 それでは、せっかくなので金利がより高い「トルコ債」の方をシミュレーションしてみましょう。

 
 

 え〜っと、【販売単位】は5000トルコ リラですね(トルコの通貨は“リラ”です)。2008年8月現在の円・トルコリラの為替レートはだいたい「1トルコリラ=93円」ですから、46.5万円(=93円×5000トルコリラ)から買うことができます…? あっ、下の方に取引コスト(為替手数料)について何か書かれてますね。

 

 


 え〜と、どうやら円をトルコ リラに交換する場合は今の為替レートではなく、それに2.5円を足したレートを使うようです(トルコ リラから円に交換するときには2.5円を引いたレートを使います)。つまり、1トルコリラ=93円+2.5円=95.5円になるわけですね。そうなると5000トルコ リラ分のトルコ債を買うには47.75万円(=5000トルコ リラ×95.5円)を用意する必要があります。為替手数料は往復で5円も取られるんですね…(汗”)。

  

 それでは、47.75万円を口座に入れて5000トルコ リラ分のトルコ債を買います。え〜と、配当がもらえるのは年2回なので、1回にもらえる配当金は年利15.9%の半分の7.95%になりますね。
 
 5000トルコリラの7.95%分ということは、約400トルコ リラ(=5000トルコリラ×7.95%)の配当金ですね。もし為替レートが変わらずに1トルコ リラ=93円のままなら、ここから−2.5円を引いた1トルコリラ=90.5円で円に交換されますので、約3.6万円(=400トルコリラ×90.5円)が年2回もらえることになります。ただし、これは税金が引かれる前の金額です。実際はここから20%の税金を引いた約2.9万円をもらうことになります(現在、日本では配当金に20%の税金がかかります)。
 
 仮に満期(3年6ヶ月)まで持つと計7回の配当がもらえますので、2.9万円×7回の20.3万円が手元に入ることになります。

 

 そして満期を迎えたところで、買った5000トルコリラ分のトルコ債を返します(売ります)。もし為替レートが変わらず1トルコリラ=93円のままだったら、ここから-2.5円を引いた1トルコリラ=90.5円で円に交換されますので、45.25万円(=5000トルコリラ×90.5円)が戻ってくることになります。

 

 少しごちゃごちゃしてきましたので、ここで一度これまでのお金のやりとりを整理してみましょう。、
 
【購入】 5,000トルコリラ×(93円+2.5円) =47.75万円 <OUT
【配当】 2.9万円×7回              =20.3万円 <IN
【売却】 5,000トルコリラ×(93円−2.5円)  =45.25万円 <IN
 
実収入 20.3万円+45.25万円−47.75=17.8万円
 
※為替レート1トルコリラ=93円のまま

 

  つまり、お金が入ってくる<IN>の合計65.55万円(=20.3万円+45.25万円)からお金が出て行く<OUT>の47.75万円を引いた17.8万円(=65.55万円−47.75万円)が純粋な収入となるのです。これは実質的に、預けたお金が9.5%の利回りで増えたことを意味します。

 
<為替レートは動くもの>

 もちろんこのように上手くいけば文句ありません。年9.5%の利回りが受け取れるなんて、まさに夢のような数字と言ってもいいですよね。ですが、必ずしもこうなるとは限らないのです。上の例では受け取ったトルコリラを円に交換するとき、1トルコリラ=93円で固定していましたが、現実の為替レートは固定されておらず動くのです。

 

 もし円高(リンク)あるいはトルコリラ安が進み、1トルコリラ=80円にでもなれば、トルコリラでたくさん収入を受け取っても、それを円に交換するときに大きく目減りしてしまいます。
 たとえば、“1トルコリラ=100円”のときに5000トルコリラを円に交換すれば50万円(=5000トルコリラ×100円)になります。ですが、逆に“1トルコリラ=80円”のときに5000トルコリラを円に交換すれば40万円(=5000トルコリラ×80円)になってしまうのです。このように、たとえ同じ金額のトルコリラを受け取ったとしても為替レートが動けば円で受け取るときにその金額が変わってくるのです。


 下にトルコ債を買った直後に為替レートが1トルコリラ=93円から変動し、それが満期まで動かなかった場合、円で受け取る金額がどのように変わっていくのかわかる表をシミュレーションしましたので参考にしてください(外国債券の売却益は総合課税(リンク)になりますが、当シミュレーションでは考慮していません)。

 

 

 この表が示すように満期まで持てば、たとえトルコ債を買った直後に円高・トルコリラ安が進んだとしても1トルコリラ=69円までは元本を割ることがありません。このように聞くと、「お〜っ、トルコ債ってかなりイケてるじゃん!よし、買えるだけ買っちゃおう!!」となってしまいがちです(汗”)。ですが、金利が高いということは、それだけその国の経済が過熱(いわゆる『バブル』)していることでもありますので、ちょっとしたことでそのバブルがはじけて急激に通貨が安くなってしまう可能性もあるのです。ですから、高金利だからと言って資金を極端に集中するのはくれぐれもやめてくださいね。

 

 …と、少し不安をあおるようなことを言ってみましたが、それでも高金利な外国債券はとても魅力的な投資対象であることには違いありません。ですので、ここでしっかりと外国債券の特徴をつかんでもらって安全に投資できるようになっていただければと思います♪

 

☆外国債券の特徴をしっかり理解してから投資をしましょう。

 

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